[037] 製材のグレード

製材品には様々な最終用途がありますが、その目的に応じて3つの等級に大別出来ます。

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Appearance Grade

主に家具材や内装・造作材として使われる製材で、概観、節やキズの類の有無がポイントとなります。欠点の無い(または少ない)長尺のクリア材であったり、二次加工を想定して欠点を除去した材などが含まれます。森林施業段階での適正な枝打ちが、この等級の歩留まりを高めます。

Structural Grade

主に構造用建築資材として使われる製材で、構造用としての強度・耐力が必要とされます。ニュージーランドやオーストラリアでは2×4系の木造住宅がメインですから、生産量に占める割合としては最も大きい等級です。ほとんどの場合、製材所の最終ラインに設置された応力機械設備を用いて、強度ごとに細別されます。

Industrial Grade

主に梱包用や産業資材用として使われる製材です。原則として、見た目や強度による細かい等級分けは無く、買い手の仕様に応じたグレーディングになります。例えば再割用フリッチやコンクリート型枠用材などは、この等級に含まれます。

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以上のような大枠の中で、さらに細分化された規格や規則があります。また、乾燥・表面仕上げ・保存処理などによって、最終製品のグレードが決定されます。


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