[050] NZの発電用エネルギー

先日、北島中央部のロトルアからタウポへ抜ける途中、車窓から大規模な地熱発電地帯を眺めてきました。今回は、ニュージーランドのエネルギー関連について。

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ニュージーランドの発電用エネルギー源のトップ3は、水力(57%)、地熱(17%)、天然ガス(15%)です。風力も見逃せません。上図で見ると、時計回りに水力から太陽熱まで、実に81%がいわゆる再生可能エネルギーで賄われています。

国土面積や立地・地形も似通っており、ともに火山国でもある日本とニュージーランド。互いに参考になる部分はありますが、このエネルギー供給源の比率だけを単純に比較し論じるのは早計に過ぎるでしょう。それはいうまでもなく、両国の人口数や産業規模・構造が大きく異なり、電力供給量・消費量ともに二桁は違ってくるからです。

木材産業でいうと、北島中央部はニュージーランドの人工林面積の約三分の一、伐採量で4割強を占めることから、製材をはじめ各種木材製造業も集中しています。地域柄、地熱を利用することにより乾燥コストが安いなどのメリットがあります。

家庭用の暖房には、ニュージーランドでは薪ストーブが今でも広く利用されています。ホームセンターやガソリンスタンドなどでも小パックで買えますが割高なので、軽トラ荷台一杯分程度を業者さんにまとめて注文するのが一般的。納屋などに積んでおいて、自然乾燥させながら随時消費していきます。


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