「林産物はニュージーランドにとって、酪農製品、肉類に続く第3の主要輸出製品項目」という話は仕事柄よく耳や口にするのですが、先週のフォンテラ訪問もあったので、復習のため輸出統計を覗いてみました。
2014年のニュージーランド輸出貿易高は総額約500億NZドル(FOBベース)。うち、3大輸出製品項目である酪農製品、肉類、林産物が、それぞれ29%、12%、7%を占めています。この3項目で総額のほぼ半分の243億NZドルを稼いでいるわけですから、この国の輸出の第一次産業への依存度の高さがうかがえます。
3項目の推移比較を視覚でとらえてみて(上記グラフ)、酪農製品輸出のここ10年での伸びにあらためて驚きました。2004年から2014年で、50億NZドルから150億NZドル弱へと約3倍に、実に年平均成長率11%の増加です。同期間の林産物輸出額の16億NZドル増・年平均成長率6%もかなりのものですが、相対的に見ると小さく感じてしまいます。
前回のコラムで「他の産業から学べることも多い」と書きましたが、酪農製品輸出相手国のデータもなかなか興味深いところなので、次回に続けたいと思います。
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