[012] 酪農製品vs林産物輸出(1)

「林産物はニュージーランドにとって、酪農製品、肉類に続く第3の主要輸出製品項目」という話は仕事柄よく耳や口にするのですが、先週のフォンテラ訪問もあったので、復習のため輸出統計を覗いてみました。

graph012

2014年のニュージーランド輸出貿易高は総額約500億NZドル(FOBベース)。うち、3大輸出製品項目である酪農製品、肉類、林産物が、それぞれ29%、12%、7%を占めています。この3項目で総額のほぼ半分の243億NZドルを稼いでいるわけですから、この国の輸出の第一次産業への依存度の高さがうかがえます。

3項目の推移比較を視覚でとらえてみて(上記グラフ)、酪農製品輸出のここ10年での伸びにあらためて驚きました。2004年から2014年で、50億NZドルから150億NZドル弱へと約3倍に、実に年平均成長率11%の増加です。同期間の林産物輸出額の16億NZドル増・年平均成長率6%もかなりのものですが、相対的に見ると小さく感じてしまいます。

前回のコラムで「他の産業から学べることも多い」と書きましたが、酪農製品輸出相手国のデータもなかなか興味深いところなので、次回に続けたいと思います。


©NZmokuzai.com all rights reserved.  文・図表・写真の無断転載を禁じます。