2013-2014年に、地理情報システム(GIS)のコースを履修しました。コンサルとして以前の職場でも使ってはいましたが、あらためて体系的に勉強してみようと思い立ってのことでした。
GIS とは「地理情報および付加情報をコンピュータ上で作成・保存・利用・管理・表示・検索するシステムを言う。人工衛星、現地踏査などから得られたデータを、空間、時間の面から分析・編集することができ、科学的調査、土地、施設や道路などの地理情報の管理、都市計画などに利用される。」(ウィキぺディアより)
ソフトウェア利用者の視点では、端的に言って地図作成ツール。ポイントは、様々な層を重ねたり加工したりという作業を通じて、目的に最も即した表示・解析・管理が可能というところです。林業界で言うと、今や一定規模以上の森林管理には不可欠なシステムです。従来、森林簿や紙地図、航空写真などで管理されていた情報が一元化できます。施業計画の視覚化やシミュレーションにも使われます。また、森林評価のコンサル実務では、面積測定や踏査結果の検証などに力を発揮します。
私が始めてGIS に触れたのはふた昔前、林学を学ぶ大学生時代の研究室で、その頃は「新しい分野」という印象がありましたが、今では見渡すと自然科学・人文科学の両面で、ありとあらゆる場面で活用されています。
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