[021] 人工林の樹種 (3)

「人工林の樹種」シリーズの最後は、ニュージーランドではマイナーな存在ではありますが、用途や嗜好によっては重宝される貴重な植林木樹種を紹介します。(写真はコースト・レッドウッド)

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前コラムで紹介したもの以外で、「その他の人工林」に含まれる部分では主に以下のような樹種が挙げられます。
• ブラックウッド (Acacia spp)
• ラーチ (Larix decidua)
• レッドウッド (Sequoia sempervirens)
• キリ (Paulownia tomentosa)

これらになると供給量はさらに限られ、扱っている森林所有者や製材所も少ないですが、ニッチでユニークな市場です。それぞれの樹種の特性を活かして、家具・内装材や外構材として好まれます。「ラジアータ・パインはコモディティ一商品で面白くもない」と言うようなタイプの一部の林業家が、こういった(ニュージーランドでは)マイナーな樹種の育林や啓蒙活動に情熱を注いでいたりもして、聞き取りを行うと商業目的にとらわれない面白い話が聞けたりもします。なによりいち林学科卒として、こういった森を歩くと普段ラジアータ・パインばかりを見ている目が癒されます。

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