ニュージーランドの林業にとって、いまや中国市場の存在はなくてはならないものです。それでは、中国の針葉樹丸太・製材輸入数量から見る中国のニュージーランドへの依存度はどうでしょうか。
中国の針葉樹丸太輸入量は2015年で29-30百万㎥、うちニュージーランドは最大供給国で、2015年のシェアは35%でした。2005年のシェアが僅か3%であったことから考えると劇的な変化です。現在第2位ロシアの同期間のシェア推移は、丸太貿易への増税に端を発し94%から30%へと大きく下落しています。需要が続く限り、ここでのニュージーランドの優位性はしばらく保たれるでしょう。
中国の針葉樹製材輸入量は2015年で17-18百万㎥、ニュージーランドは相手国別の第7位で、そのシェアはわずか2%です。さらに、この10年間で11%から大きくポイントを落としています。ここでの最大供給国はロシア、2015年のシェアは57%で数量も着実に伸ばしてきています。第2位カナダの27%という存在感も見逃せません。
このように、中国という輸入国の立場から見ても、ニュージーランドは最大かつ重要な丸太貿易相手国であり、一方でニュージーランドの製材製品分野での供給量・シェアは小さいことがわかります。
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