前回からの続きで、人ならぬ「家」の引越しの話です。ここまでは、ニュージーランドでは時折観かける風景だったのですが、次の展開には驚きました。
家屋をいともたやすく、真っ二つに切り離してしまいました。
そして、トラクターで半分ずつ搬送です。
残ったのは、さら地と端材などの残骸のみです。
ニュージーランドの戸建て住宅は、ほとんどがいわゆる2×4タイプの木造住宅です。一昔前はネイティブ・ツリーも多く使われていましたが、昨今はほぼ全量、構造・非構造部材ともにラジアータパインの製材品、合板や一部エンジニアード・ウッドが使われます。
木造住宅vs非木造住宅のメリットやデメリットに関しては多くの資料や議論がありますが、今回目の前で繰り広げられた風景、時間にして正味二日間でのあっという間の出来事は、新たな木造住宅のメリット(???)を認識させてくれました。あのように簡単に真っ二つに切って運んでいってしまうとは。それをまた、(おそらく別の土地で結合して)再利用するというのも驚きです。
目の前のさら地では、おいおい新築作業が始まるのでしょう。そちらも楽しみです。
©NZmokuzai.com all rights reserved.
文・図表・写真の無断転載を禁じます。