[035] ここにもラジアータ・海

ニュージーランドの植林面積の約90%はラジアータパイン。天然林からの伐採は厳しく規制されているので、国内で消費される木材製品はおおむね、構造用・非構造用を問わずラジアータパイン製品となります。

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天気の良いとある日曜日、夏の名残りを惜しみつつ郊外の海に出かけてきました。訪れたビーチはサーファーも集う波が荒いところで、ライフセーバーの詰所(写真)が常設されているのですが、ここでもかくありなん、杭丸太から柱・梁桁、屋根材やデッキ側壁にいたるまで、すべてラジアータです。もちろん、こういった雨・塩ざらしの環境ですから、すべて強めに防腐処理された材が使われています。

ラジアータパインという樹種の特徴のひとつに、水分の吸収力の高さが挙がります。用途によっては短所でもあるのですが、同時に大きな長所といえるのは、防腐・防蟻処理時の薬剤の浸透性です。樹種によっては表面処理で精一杯のところが、ラジアータパインだと加圧することによってより深く、材全体の防腐処理が可能です。外構材・外装材や住宅用部材にも、その長所が広く活用されています。使用環境によって必要な防腐能力が階級分けされ、そのそれぞれに適した薬剤などが指定されています。

ここ、南半球ニュージーランドはもう秋。朝晩の涼気に、薄手の上着が欠かせない季節になりました。


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