[036] 「森の神」

先住民マオリの言葉で「森の神」を意味するタネ・マフタ。ニュージーランドはノースランドのワイポウア・カウリ・フォレストを訪れました。

写真1 「森の神」036_TaneMahuta

自生する最大のカウリ (Agathis australis) として知られるタネ・マフタ。樹齢は1250-2500年、幹の高さ17.7m、幹周り13.8m、直径4.4m、材積245㎥ の巨木です。この森林公園には「森の神」だけでなく、「森の父」や「四姉妹」などが静かに佇んでいます。

写真2 「森の父」
036_TeMatuaNgahere
写真3 「四姉妹」036_FourSisters

ニュージーランドの「森の神」と匹敵するものとして、日本でまず思いつくのは屋久島の縄文杉でしょう。数字で比較すると、縄文杉の樹齢は推定3000年以上(諸説あり)、幹の高さ25.3m、幹周り16.4m、直径5.2m、材積約300㎥。このタネ・マフタと縄文杉、2009年に姉妹木締結が調印されており、地区間の文化交流が行われています。

カウリを含むアガチス属は、南太平洋諸島や東南アジア(フィリピン、マレーシアなど)に分布しています。その各樹種の中でも、ニュージーランド・カウリは高品質の木材や樹脂を生産することで知られ、木目が美しいことから、主にテーブル天板・高級家具材や内装材として人気があります。


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