先週の「製材のグレード」に続いて、ニュージーランドで生産される木質パネルやエンジニアード・ウッドの製品群ついてまとめます。
合板・木質パネル
パネルの括りでは、合板、パーティクルボード、ファイバーボード(主にMDF)が主要品目となります。また、MDF とストランドボードの複合材なども一部で生産されています。合板用丸太から生産される合板は、構造用・非構造用含む多種多様な用途で幅広く用いられています。対して、パルプ用材や工場端材から造られるパーティクルボードやファイバーボードは、主に造作、家具や建具用途に使われます。特にニュージーランド産MDF は、生産量・輸出量ともに多く、国際市場で高い評価を得ています。
エンジニアード・ウッド
いわゆるエンジニアード・ウッド・プロダクト(EWP)としては、大・中・小断面の集成材や単板積層材(LVL)がメインで、一部でIジョイスト、また最近ではクロス・ラミネイテッド・ランバー(CLT)も生産されています。ラジアータ・パインの特性上、フィンガージョイント・接着・積層・防腐・塗装などの加工処理が比較的容易ということもあり、欠点除去や価値創出の観点からも以前から着目されている分野です。
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このように、単品として競合と比較した時の長所・短所はありますが、様々な製品が生産可能なこの汎用性が、ラジアータ・パインという素材の大きな特徴といえます。
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