[040] 紙・パルプ生産

パルプ用丸太や工場端材から生産されるウッドチップの主要仕向け先には、(1)国内パルプ製造業、(2)国内木質パネル製造業、(3)輸出用、があります。今回はそのうちの最大部門である、ニュージーランドの紙・パルプ製造業の生産量を見てみます。

ニュージーランドのパルプおよび紙・板紙製造業は、1950年代後半から1980年代初頭にかけて大きな成長を遂げました。その後、1990年代以降は大きな変化は見られず、最近年の生産量はともに減少傾向にあります。1990-2015年の25年間では、年平均成長率でパルプが +1.0%/年、紙・板紙が -0.3%/年 となっています。

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パルプ生産量を品目別に見ると、メカニカル・パルプとケミカル・パルプがほぼ同等のシェア。メカニカル・パルプの主要輸出相手国は中国と日本、ケミカル・パルプは中国、オーストラリア、韓国、インドネシアなどに輸出されています。

紙・板紙生産量では、印刷紙の割合が比較的小さく、「その他の紙・板紙」が主要製品となっています。輸出量の約半分がオーストラリアへ、残りが中国をはじめ主にアジア各国へ出荷されています。


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