ニュージーランドの国内木材市場において最大の需要元である住宅産業。特に近年は、積極的な移民政策やニュージーランド人の出戻り傾向もあり、都市部では潜在的な住宅ストックの不足が指摘されています。
上図はニュージーランドの月別新規住宅着工数の近年の推移、2011年以降の大きな伸びが分かります。2015年計で約27千戸、前年比9.8%の増加でした。今後しばらくは、郊外の新規造成・宅地化や都市部での一般住宅地の分譲建て増しによる、着工数の堅実な伸びが予想されています。一部でバブルとも言われている中古物件市場の価格上昇も、今のところ下がる気配はありません。
さて、コラム#32と#33で紹介した住宅の「引越し」、その後の更地の展開について。予想通りにそのあと時を待たずして、新築のための土地の基礎工事が始まりました。
この後すぐにコンクリートの基礎が張られ、数日の養生の後、いよいよ枠組みが運ばれてきて住宅の着工が始まりました。(続く)
©NZmokuzai.com all rights reserved.
文・図表・写真の無断転載を禁じます。