[130] 林業内の死亡事故件数

ニュージーランドにおける産業別の死亡事故件数を調べた。

2018年での63件の死亡事故のうち、第一次産業が盛んなこの国の姿を反映してか、現実に27件(43%)が農林水産業内で起こっている。以下、建設業(7件、11%)や運送業(7件、11%)が続くが、「健康的で危ない遊び」が得意なニュージーランドで起こったレクリエーション業での6件(10%)の死亡事故数も気になるところだ。

図1 産業別死亡事故件数(2018)
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次に農林水産業内での内訳を。ここもお国柄か、畜産関連が最も多い(14件、52%)。そして気になる林業関連(林業サポート業を含む)の死亡事故は、2018年では7件(26%)であった。

図2 農林水産業内死亡事故件数の内訳(2018)
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最後に、近年の林業内における死亡事故件数の推移をまとめた(林業サポート業は含まず)。ワーストを記録した2013年直後にいくつかの対策が練られ、それが功を奏したかに見えたが、抜本的な改革には至っていない模様もうかがえる。なお、2018年での6件のうち、伐採現場での事故は5件、車両系の事故が1件であった。

図3 林業内の死亡事故件数推移
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人身事故を防ぐ究極の手段は無人化であり、高く掲げる目標としては、ニュージーランド林業の現在地もそこに向かう道中の過程と言える。


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