新型コロナ関連の投稿が続き恐縮だが、やはり業務にも影響が大きいので気になるところ。以下、ニュージーランドの感染状況について(4月8日現在)。
ニュージーランドで最初の感染者が出たのは2月28日。そこから一ヶ月を経ずに3月25日、感染者205名・死亡者ゼロの段階で非常事態宣言をし、ロックダウンに入った。その後2週間が経過した時点での現況。生データはすべて政府発表のもの。
まず図1に、新規感染者数の推移を。ロックダウン後、想定された10日ほどの高水準を経て、この数日は減少傾向が見え始めた。
次に図2、累積感染者数(青)とその他。完治者数(緑)のペースが上がり、現在感染中の人数(橙)が平衡状態に入った感がある。死者数(紫)は3月末に出た1名のみを維持。致死率0.08%。
そして図3、一日のテスト実施数(青)と結果が陽性だった割合(赤)。テスト物資の補充とそれに伴うテスト対象拡大の結果、テスト数は倍増。陽性率の減少は当然それ(分母の増加)を反映するが、感染の沈静化を示唆するものでもあって欲しい。
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まだまだ検証は時期尚早であること、予断を許さぬこと、素人意見でしかないこと、希望的観測なこと、それらをすべて踏まえたうえで言うと、ニュージーランドの迅速で思い切った対応は効果の兆しを見せ始めている。今後、早期にロックダウンを決めたモデルケースのひとつとして、より大きく取り上げられることになるだろう。
末尾になるが、前線で戦う医療関係者の方々には感謝しかない。ありがとうございます。長期戦必至ですが、皆さんに一日も早く落ち着きのある日常が戻りますことを。
ニュージーランドの感染状況を定期的に更新するページ 「新型コロナ状況 (NZ)」 を設けました。最新情報はそちらをご覧ください。
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