[078] 再生可能エネルギー利用

ニュージーランドの再生可能エネルギーの利用状況やその推移(1980年~)についてまとめました。

先ずは一次エネルギーの供給量について。2015年数値で、総供給量907PJに対し、再生可能エネルギー利用の割合が40%(10年前は31%)。トータルで見ると数値の大きい順に、石油(32%)、地熱(22%)、天然ガス(21%)、水力(10%)、石炭(7%)となっています。近年の増加する消費量の中で、地熱利用の伸びが目立ちます。078a

次に、発電量について。2016年数値で、総発電量153PJに対し、再生可能エネルギー利用の割合が85%(10年前は66%)。トータルで見ると数値の大きい順に、水力(60%)、地熱(17%)、天然ガス(13%)、風力(5%)、石炭(2%)となっています。その他の再生可能エネルギーである木質バイオマス・バイオガス・太陽光の利用は、この10年の間、3種合計でも全体の1.3%~1.5%内に留まっています。近年の傾向として石炭での発電量が減少しており、再生可能エネルギー利用率が、例えば3年前の75%と比較して10ポイント上昇しています。ニュージーランド政府は同値の目標を「2025年までに90%」としています。078b

人口や産業規模が二桁違いますから日本との単純比較は出来ませんが、国土のサイズや地形、火山国であることなど地理的条件が似通った国という意味で、参考になりましたら。


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