[018] 人工林の樹種 (1)

ニュージーランドの人工林樹種構成を面積別で見ると、ラジアータ・パインが90%、ダグラス・ファーが6%を占めています。その他4%に、サイプレスやユーカリ、その他の針・広葉樹が含まれます。

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ラジアータ・パインは米国カリフォルニア州原産です。1850年代に初めてニュージーランドに試験的に導入され、1880年代には種子の輸入開始、そのニュージーランド風土に適した成長の良さに注目され、1920-1930年代の植林ブームで一気に広がりました。当時の原種は品質のばらつきが激しかったものの、1950年代以降は品種改良が重ねられ、1970年には改良後のラジアータ・パイン植林が始まりました。その後も主に成長量と形状を基準に、今日まで継続的な研究・品種改良が行われています。

ほぼ単一樹種での構成ということで、当然病虫害のリスクが思い浮かびます。もともと病虫害に強い性質を持った樹種ということですが、品種改良や徹底した検疫検査を通じ、今のところ際立ったリスクは挙がっていません。

ニュージーランド以外でも、チリやオーストラリアで大規模なラジアータ・パインの植林が見られます。それぞれが丸太や製品で輸出していますので、北米材やロシア材などと競合しながら、アジア市場を中心に様々な用途に使われています。


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