[060] 人工林の樹齢構成

ニュージーランドと日本の、人工林の樹齢構成を比較してみました。

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グラフを見て先ず明らかなのは、伐期の違いです。ニュージーランドの人工林の90%強を占めるラジアータパイン、その伐期は一般に30年前後といわれていますが、現実は中国向け丸太輸出景気によって、この数年は2~3年早まっています。樹齢が30年を超える齢級7以上は、ニュージーランドでは全体の6%に過ぎません。集中しているのが1990年代の造林ブームを反映した齢級4前後で、齢級3~5で61%を占めています。齢級2の面積が比較的少ないのが目につきます。

日本はより伐期の長いスギ・ヒノキらが中心なので、齢級9以上の割合が過半数を大きく上回る66%となっています。主伐による利用可能な森林がどんどん増えている(わくわくするような?)状況の一方で、左肩下がりの樹齢構成が気になります。「植える→育てる→使う→植える」のサイクルに推進力を持ってもらうには、国産材を使った木材産業の収益と、その山元への還元が不可欠です。

それにしても、こうして視覚で捉えるとあらためて、日本の人工林資源の豊富さに驚きます。「森林率は66%で、面積1千万ヘクタール・蓄積50億㎥は、それぞれニュージーランドの6倍と10倍」というと、こちらの人に必ず大きく驚かれます。


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