[123] NZの丸太輸出2018

ニュージーランドの丸太輸出量がついに2,000万㎥を超えた。

ニュージーランドの針葉樹丸太輸出は、2010年に初めて1,000万㎥を超えると、そのわずか8年後の2018年には一気に2,000万㎥の大台をも突破した。相手国は長らく韓国と日本が1・2位を占める時代が続いていたが、2009年に中国が急激に数量を伸ばして1位となって以降、実質的には中国市場の伸び=ニュージーランド丸太輸出の増加、という状況が続いている。2018年、実にニュージーランド丸太輸出量の76%が中国向けだ。スギは中国・アジア市場でラジアータパインと競合している。123b

筆者が実務者として初めてニュージーランドの丸太輸出に携わったのは1995年、フレッチャー・チャレンジ社勤務時代。山で造材も経験し、港で検品もした。目の前で2万トン超級の専用バルク船が出航する様に圧倒されたものだが、その年の丸太輸出量525万㎥は今の4分の1でしかない。1995年の仕向け先は59%が韓国向け、35%が日本向けだった。総量こそ今よりかなり少ないが、四半期ごとにニュージーランドに来られる多くの韓国や日本からのお客さんで(夜な夜な)賑わったのが懐かしい。あの頃の熱気は、その後のアジア通貨危機で吹き飛んだ。「古き良き時代」などという言葉を使いこなすのは、まだまだ先にとっておきたいものではあるが。


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