2020年上半期、COVID-19がニュージーランド林業・製材業に与えた影響を統計で見る。
原木伐採量
2020年第1・2四半期の実績は前年同期比で‐16%と‐27%。年始早々の中国側の感染拡大→物流失速、続いて3~5月のニュージーランド国内ロックダウン→産業休止、の影響が如実に。
丸太輸出量
2020年第1・2四半期の実績は前年同期比で-23%と‐27%。第1四半期の減少感度がより強かったのは、中国向けの輸出が国内需要より先に大きく落ち込んだため。
製材生産量
2020年第1・2四半期の実績は前年同期比で+4%と‐31%。原木伐採から製材生産までのタイムラグもあり第1四半期は例年並みも、国内ロックダウンで第2四半期には大きく減少。
総評
3~5月ごろはロックダウンによる林業・木材産業の休止が業界内では煽情的に、また主要産業ゆえ一般報道でも大きく扱われたが、上記データで見ると落ち込みは危惧したほどではなかった、というのが現時点での見立て。なお、予測は当社独自調べ。
©NZmokuzai.com all rights reserved. 文・図表・写真等の無断複製禁止